歴史

平安時代後期の1159年に起きた「平治の乱」で源義朝に従って京都六条河原で討死にした首藤俊通の菩提を弔うため子息の山ノ内経俊が「明月庵」を建立したのが始まりとされています。首藤俊通は鎌倉の山ノ内を本拠地としていました。
時代は下って1256年鎌倉幕府第5代執権「北条時頼」が明月院を含む一帯に最明寺を建立し、その子の第8代執権「北条時宗」が最明寺を前身として禅興寺を創建(明月庵は禅興寺の塔頭となる)。さらに時代は下って室町時代の1380年に上杉憲方(関東管領)が禅興寺を拡大し、「明月庵」を「明月院」と改めました。室町幕府第3代将軍「足利義満」の時代、禅興寺は関東十刹の一位とされました。そして明治の代、禅興寺は廃寺となり、その禅興寺の塔頭だった明月院だけが残され現在に至ります。

見どころ

  • 昭和時代から植え始められた「紫陽花」がもっとも有名で毎年6月には多くの観光客で賑わいます。「あじさい寺」の所以でもあります。
  • 年間を通して四季折々の花々も楽しむこともでき、特に紅葉の時期は格別です。
  • 本堂の円窓から眺める奥庭園も大変美しいです。

明月院
所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセス JR北鎌倉駅より徒歩10分
拝観時間
  • 4月~10月/9時~16時30分
  • 11月~3月/9時~16時
  • 6月のみ/8時30分~17時
拝観料 300円(6月は500円)6月と紅葉の時期は庭園特別拝観(別途500円)あり
宗旨 臨済宗建長寺派
本尊 聖観音
創建 1394年(応永元年)
開山 密室守厳
開基 上杉憲方(関東管領)

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