歴史

報国寺の開基「足利家時」(1260-1284)は、室町幕府初代将軍「足利尊氏」(1305-1358)の祖父にあたります。また別伝では開基は上杉重兼とされており、家時と親しかった重兼が若くして亡くなった家時の菩提を弔うためとされています。以後代々、足利家、上杉家の菩提寺として栄えました。時代は下って1438年(永亭10年)に「永亭の乱」が起こります。鎌倉公方「足利持氏」と関東管領「上杉憲実」の対立に室町幕府第6代将軍「足利義教」が持氏討伐を命じた事件です。報国寺はこの「永亭の乱」で敗れた持氏の嫡子義久が自刃した場所でもあります。こうした歴史が刻まれていることも感慨深いです。

見どころ

  • 境内には約1000本の孟宗竹が広がっており竹林の美しさは鎌倉随一です。
  • 本堂には川端康成が「山の音」執筆時の机が残されていて、庭園は四季折々の花々に彩られ、そして鐘楼が寺の格式を高めています。
  • 厳かな静寂な雰囲気の中でひと休みしていただく抹茶の味は格別でお薦めです。
  • 休耕庵:抹茶と落雁 700円

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報国寺
所在地 神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
アクセス JR鎌倉駅からバスで「浄妙寺」バス停下車、徒歩2分(JR鎌倉駅から徒歩約40分)
拝観時間 9時~16時
拝観料 「竹の庭」200円
宗旨 臨済宗
本尊 釈迦三尊
創建 1334年(建武元年)
開山 天岸慧広
開基 足利家時または上杉重兼

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